不登校でも大学に行ける!「特修生」という新しい進学のカタチ
「高校に通えなかった自分が、大学なんて無理だろう」
そう思っていませんか?
実は、日本には「高校を卒業していなくても、大学に進学できる制度」が存在します。
その代表が、特修生制度(特別履修生)です。
この記事では、不登校経験のある方や高校中退者の方に向けて、
大学進学という夢を叶えるための「特修生制度」の仕組みや活用方法をわかりやすく紹介します。
「特修生」とは?高校を卒業していなくても大学に行ける制度
特修生とは、大学に入学する前に必要な科目だけを大学で学び、単位を取得することで大学進学資格を得る制度です。
この制度は、「高等学校卒業程度認定試験(高認)」をまだ取得していない人や、
通常の高校卒業資格を持たない人でも、大学の正規生として入学できる道を開いてくれるものです。
特修生になる条件
- 18歳以上であること(※入学年度の4月1日時点)
- 高校を卒業していない、または高認を未取得
- 大学側が定める教養課程の一部科目(30単位以内)を履修すること
上記の条件を満たしていれば、出席日数が少ない・内申がないという理由だけで進学を諦める必要はありません。
特修生から「正規生」になるまでの流れ
特修生制度を利用して大学に進学するには、以下のようなステップを踏みます:
- 特修生として大学に出願
- 選考(書類・面接など)を経て入学
- 半年~1年かけて必要な単位(最大30単位)を修得
- 大学が定める基準を満たせば、正規の学部生として入学
つまり、「まずは特修生として大学に入る → 学びながら大学進学資格を得る」という“逆転のルート”が用意されているのです。
特修生制度のある主な大学
すべての大学が特修生制度を導入しているわけではありませんが、以下のような通信制大学を中心に導入されています:
- 放送大学
- サイバー大学
- 東京通信大学
- 日本福祉大学 通信教育部
- 自由が丘産能短期大学
それぞれに出願条件や学費、単位修得の方法が異なるため、志望大学の公式サイトで詳細を確認することが重要です。
特修生制度のメリット
- 高校を卒業していなくても大学へ進める
- 入試に頼らず、自分のペースで学び直せる
- 不登校や中退経験がハンデにならない
- 通信制大学なら自宅からでも学習可能
「学びたい」「自分を変えたい」という思いがあれば、経歴にとらわれず再出発ができるのが最大の魅力です。
注意点やデメリットは?
特修生制度にはメリットが多い一方、注意すべき点もあります。
- 全ての大学で導入されているわけではない
- 単位修得には一定の学力と継続力が必要
- 正規生への進級は無条件ではなく、審査がある
- 学費(入学金+履修費)がかかる
また、特修生の間は学生証や学割が利用できない場合もあるため、生活面での影響も事前にチェックしておきましょう。
特修生制度は「やり直せる社会」への第一歩
「高校に行けなかった」ことは、人生の失敗ではありません。
むしろ、それでも前を向こうとする姿勢こそが、これからの人生を切り開く力になります。
特修生制度は、まさに「やり直しがきく」仕組みのひとつ。
学歴や年齢に縛られず、自分の人生を取り戻すための現実的な方法です。
まとめ|不登校だったあなたにも大学進学の道はある
- 特修生制度を使えば、高校を卒業していなくても大学進学が可能
- 半年〜1年で必要単位を取ることで、正規の大学生になれる
- 通信制大学を中心に導入されており、働きながら・自宅で学ぶことも可能
- 不登校や中退経験を乗り越えた人にとって、再出発の手段となる
「大学に行きたい」「学びたい」という気持ちに、遅すぎることはありません。
特修生という道を通じて、あなたらしい未来を築いていきましょう。
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