「そろそろ正社員に戻らなきゃ」。そう思って求人サイトを開くたびに、条件を絞るほど心が遠のく。土日の預け先、延長保育の料金、学童の枠、通勤と給与の天秤――
選択肢は並ぶのに、どれも自分の生活にすっとはまらない。
求人を閉じる指先が止まる理由
シングルで子育てしながらの転職は、経験やスキルよりも
時間と体力の調整が難題になる。社会復帰という言葉の裏には、
「フルタイムで働けるなら」という前提がうすく漂う。
一方でパートを選べば「空いた時間に働く人」として線が引かれる。
どちらを選んでも、どこかに歪みが生まれる。
「前と同じ」は、もう同じじゃない
過去の仕事に戻る案も浮かぶ。けれど、土日も夜も自由だった独身時代の感覚では動けない。
面接で子どもの事情を率直に話すと、場の空気が少し固まることがある。
差別と言うつもりはない。ただ、戦力評価の物差しに自分の生活が収まりにくいだけだ。
「厄介な存在」だと感じてしまうとき
誰にも迷惑をかけず、きちんと働きたいだけなのに。
そう思うほど、社会の中で自分が面倒な存在になってしまったかのような錯覚が強くなる。
画面を閉じる。何度目かもわからない。ただ、子どもの顔を見ると翌日また開いてしまう。
「もう少しがんばれるかもしれない」と思うから。
気づき:職場より先に、無理の総量を決める
この繰り返しの中でわかったのは、私にとって大事なのは
「どこで働くか」より「どれだけ無理をしないか」だということ。
周りの評価より、自分の感覚。生活を立て直すには、外側の条件より
内側の折り合いをつけることが先だ。
- 通勤時間・収入・預け先の条件――現実的な制約
- 疲労感・安心感・家の空気――自分の感情と体のサイン
転職はスキル勝負だけではない。感情と制約のすり合わせをどう続けるかという戦いだ。
正解はなくて、納得できる落としどころを探すしかない。
今、探しているもの
だから今は、「すぐ働くための転職」ではなく、
長くやっていけそうな形を探している。
焦る日も、時間がもったいなく思える瞬間もある。
それでも、立ち止まりながらしか選べないときがある。
その歩幅で進むと決めること自体が、私の働き方の一部だ。
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